令和6年度「学び合いの会」第1回~第3回が始まっています。
今年度もがん患者支援活動に携わる方のための「学び合いの会」が新規受講生
11名を迎え始まっています。
「学び合いの会」は、がんピア・サポーター養成講座「導入編」で基礎知識を学んだ上で、がんピア・サポーターの活動を希望される方のためのプログラムです。がんサロン等でのがん患者さんとの関わり方や「ピア・サポート」についての知識を、実際に活動されている経験豊富なピア・サポーターの先輩や専門分野の先生の講義を全5回にわたり受講し、共に学び、考えていきます。
全講義、「講座受講」と共に「事前課題」と「受講後レポート」の提出が課されています。受講後にはカンファレンスを経て、医療機関や院外サロンから派遣のご依頼があれば派遣と活動のサポートをしていきます。「学び合いの会」受講後の活動の形はさまざまですが、継続して学ぶ姿勢を大切に、当協議会理事も一緒に講座の内容を振り返りながら受講生の活動のサポートをしていきたいと思います。
第1回は令和6年9月29日法輪寺にて、講師に矢後綾子氏(認定NPO法人オレンジティ副理事長)を迎え「患者支援活動に必要な心がまえって何だろう」と題して開催されました。カッコつけずに語ることこそ共感が生まれることやみんなでささえ合い次につなげる、人生のロールモデルになれることなどの講義の後、事前課題で答えた自身で考える心がまえと講義後に感じた思いなどを3グループに別れディスカッションして、まとめを参加者の代表が発表しました。
第2回は令和6年11月17日オンライン形式で、講師に竹内理氏(NPO活動支援者)、京都府健康対策課桑本美智代氏を迎え「京都府のがん対策とがん患者支援活動の現状を知ろう」と題して開催されました。竹内氏からは「地域活動が続くために大事なこと」と題して、資金や人が必要であり活動する意味や参加者の意欲を高める工夫が大切であること、組織として明確なミッションをもち風通しの良い、様々なテーマについて話し合える環境をつくることが大事であること、サーバントリーダーシップが求められることなどの講義でした。桑本氏からは、新たに策定された第3期京都府がん対策推進計画(令和6年度~令和11年度)について、がん患者アピアランスケア支援事業等が新たに始まり、アピアランスケア支援では現在6つの市町村で施行されていることや、「ロジックモデル」を作成し全体像を把握することの講義を受けました。講義後は質疑応答の時間としました。
第3回は令和6年12月15日オンライン形式で、講師に出島恵美子氏(京都府がん総合相談支援センター相談員・保健師)、野田真由美氏(NPO法人支えあう会「α」副理事長)を迎え「患者支援活動に必要な知識って何だろう」と題して開催されました。出島氏からは、相談員の立場からがん総合相談支援センターの役割や相談に際して大切にしていること、相談員とピア・サポーターの違いは、目標は同じでも役割が違うという講義でした。ピア・サポーターという言葉がない時代から道を切り開いてこられた大先輩である野田氏からは、事例を交えながらピア・サポートについてその必要性と、ピア・サポーターは「私の場合はこういう理由でこうしました」と話すことでいろんな選択肢があることを伝えられることや他県の取り組みについての講義でした。また両氏から情報についてその取り扱いと留意点の講義と、最後に誠実であること、あいまいなことは言わない、分かったふりをしない、仲間をつくること、相談することなどピア・サポーターとしての基本を学びました。
がん患者支援活動に携わる方のための「学びあいの会」
全5回 今年度
9月29日(日)・11月17日(日)・12月15日(日)・1月26日(日)
3月9日(日)実施いたします。
参加ご希望の方は、当協議会にお問合せ下さい。
申し込みも、当協議会にお申込み下さい。
京都府健康対策課井上裕智氏による京都府でのがん対策、とりわけ今策定中の推進計画へロジックモデル導入等、支援活動の中で知っておきたいことを学び、NPO活動の指導者でもある竹内理氏からは、地域活動として支援者、また、今現代に求められるリーダー像などについて学びを深め、地域活動のなかでも重要な心がけなどについてディスカッションでは述べあい参究につとめました。
京都府がん患者団体等連絡協議会による、がん患者支援活動に携わる方のための「学びあいの会」がはじまりました。初回は、11月3日、認定NPO法人副理事長の矢後綾子さんを講師に「患者活動に必要な心がまえって何だろう」をテーマに学びました。
(2023・11・6佐野)